「こんなこと言っちゃって変に思われたかも」
「さっきの表情、嫌な気持ちにさせたかな」
「なんか空気読めてなかったかも…」
こんなふうに、会話のあとや誰かと関わった後に、何度も頭の中でぐるぐる反省会を開いてしまう。
自分の言動が誰かを不快にさせたんじゃないか。嫌われたんじゃないか。嫌なやつだと思われたんじゃないか。
そうやって、必要以上に“気にしすぎてしまう”人って、意外と多い。
私自身もHSP(繊細さん)の気質があり、他人の表情や言葉のニュアンス、空気の変化にとても敏感。
それが良い方向に働くこともあるけど、多くの場合は自分を責めるきっかけになってしまう。
でも、そんな私がある時ふと気づいた大事なことがあるんだ。
「人って、思ってるより他人のこと気にしてない」って。
■人は“自分”のことで精一杯
これは残酷だけど、すごく救いでもある真実。
人って、基本的に自分のことにしか興味がない。
たとえば、友達との会話でちょっと変なこと言っちゃったかも…って一人で悩んでたとしても、相手はその瞬間が終わったらもう忘れてる。
むしろ、「今日の髪型大丈夫かな?」「自分の話、つまらなかったかな?」って、あなたと同じように“自分のこと”を気にしてたりする。
人間って、みんな自分のことで頭がいっぱい。
だからこそ、あなたがそこまで気にしてる「ちょっとした失言」や「些細な行動」なんて、相手の記憶には残ってすらいない可能性が高い。
■「あの人、どう思ってたんだろう」→たぶん、なにも思ってない
職場でも学校でも、誰かのちょっとした態度が気になってしまうことってあるよね。
「急に話しかけてこなくなったけど、嫌われたかな?」
「LINEの返事、そっけなかったけど、私何かしたかな?」
こんなふうに不安になることもあるけど、実際のところはこう。
- たまたま機嫌が悪かっただけ
- 忙しくて余裕がなかった
- 返事を急いで打ったから短くなった
あなたに対してネガティブな感情があったわけじゃない可能性が大きい。
それでも気になっちゃうのがHSPのつらいところだけど、「たぶん相手も何も思ってない」って前提で考えるだけで、ずいぶん心が軽くなる。
■「嫌われたかも」→好かれるか嫌われるかは相手の問題
「私なんて…」とか「また嫌われちゃった…」って思いがちな人に伝えたいのは、
“人からどう思われるか”って、完全にコントロールできないってこと。
どれだけ丁寧に接しても、相手の気分や価値観によっては合わないことだってある。
逆に、ちょっと変わった一言が、相手の心に刺さって「この人、面白い!」って思われることもある。
だから、いちいち「嫌われたかも」ってビクビクするよりも、
「私は私のままでいい」って少しだけ開き直ってみてほしい。
本当にあなたを大切に思ってくれる人は、ちょっとした言動で嫌いになったりしないし、
逆にすぐ離れていくような人なら、そんな人に好かれる必要もないんだよ。
■“気にしすぎる自分”を否定しないで
ここまで読んで、「それができたら苦労しないよ…」って思った人もいるかもしれない。
たしかに、繊細な人にとって「気にしない」は簡単なことじゃない。
私も何度も「どうしてこんなに気にしちゃうんだろう」って自分を責めた。
でもね、気にしすぎてしまうその心は、優しさの裏返しでもある。
人を傷つけたくない、嫌われたくない、空気を壊したくない。
そんな思いやりがあるから、敏感になるんだよね。
だからこそ、そんな自分を責めないでほしい。
ただ一つ、これだけは覚えておいて。
「人は、あなたが思っているよりも、あなたのことを気にしてない」
それはあなたがどうでもいいって意味じゃなくて、
人はそれぞれ、自分のことで精一杯なんだってこと。
■おわりに:もっと自分を、ゆるしていい
HSPの人は、自分にも他人にも気を使いすぎて、しんどくなってしまうことが多い。
でも、そんな自分も含めて「まぁいっか」って思えるようになるだけで、人生は少し楽になる。
誰かの視線が気になったとき、言葉の裏を深読みしちゃったとき、
思い出してほしい。
「たぶん、相手は何も気にしてない」
あなたはそのままで大丈夫。
もっと肩の力を抜いて、もっと自分を許してあげよう。
あなたが生きやすくなる世界は、きっとすぐそばにあるよ。
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