昔から、人と話すのがとにかく苦手だった。
頭の中では「こう言おう」「ああ言われたらこう返そう」と必死にシミュレーションするけど、いざその場になると声が出なくなる。
自分でも「なんでこんな簡単なことができないんだろう」って情けなくなるくらい、言葉が出てこない。
学校や職場で当たり前のようにみんなが話してる会話に、入れない。
話しかけられたら、顔が強張って、目も合わせられず、気の利いた返事なんてできない。
それでどんどん、「自分は変なんじゃないか」「嫌われてるんじゃないか」って思い込んで、さらに人を避けるようになっていった。
この負のループは、ほんとにしんどい。
周りからは「もっと積極的になれば?」「なんで黙ってるの?」なんて言われて、
余計に傷つくし、「努力不足」って言われてるような気がして、自分を責め続けてた。
でもある日、ネットで「社交不安障害」って言葉を知った。
「緊張しすぎて話せない」「人からの視線が怖い」「会話後に自己嫌悪に陥る」――
まさに自分のことが書かれていて、涙が出るほどホッとしたのを覚えてる。
私が「変」なんじゃなくて、こういう特性を持って生きてるだけなんだ。
それだけで、少しだけ自分を許せるようになった。
もちろん、今でも人との会話は得意じゃない。
でも、無理に社交的になろうとしなくていいと思うようになった。
できる範囲で、無理のない距離感で関わればいい。
自分のペースで人と関われるようになってから、心がちょっと軽くなった。
最近は、無理に自分を変えようとするよりも、「どうすれば今の自分でも心地よく生きられるか」を考えるようにしてる。
このブログもその一歩。
自分の気持ちをこうして言葉にして、人とつながる手段として使うなら、私にもできる。
もしこの記事を読んで、「自分もそうかも」って思った人がいたら、
どうか自分を責めないでほしい。
誰よりもがんばってること、私は知ってるよ。
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